
市場・メルカートへ今が旬の栗を買いに行ったが、美味しそうなみかんを見かけたので買うことにした。
野菜を売るおじさんは、気の弱そうなおとなしい感じな人。私は「2キロ下さい」と言うと2.5キロ入れ、「2.5キロだけどいい?」
と丁寧に聞いてきたので「いいよ」と答えた。
そして、シチリア産のトマトも少し頂戴と言うと、
またまたたくさん入れるおじさん。
私は
「重たいと持ちきれないから、たくさん入れないで!」言っているのに聞いているのかいないのか・・・。
「新鮮なフィノッキオは?」「私は2,3個入れて」と答えると、
もう閉店だから全部持っていって!という。良く見れば10個はある。「重たいから、入れないで!」と丁重に断る。
そうだ!私は栗を買いにきたんだと思い出し、「栗を1キロ下さい」というと当然のように栗を1.5キロ袋に入れるおじさん。
一見、気の弱そうなおとなしいおじさんは、どんどんと品を追加していくのが上手である。
よくいる「持っていって!!」と強引にたくさん買わせようとする人だったら「いらないよ!」ときっぱり断るのだが、
じわりじわりとたくさん買い物をさせるこの一見、気の弱そうなおとなしそうなおじさんは売り上手なのかもしれない。
栗だけのつもりが10ユーロも買い物をしてしまったのだ。しかし、全部で7キロほどのビニール袋を持って歩くのは、大変なので、
一度家に帰ることに・・・。
知らない間におじさんのマジックにかかってしまった私は、次回はきっちりと計ってもらうと思った。
おじさんには負けてられないなとメルカートでの新たな戦いの幕切れであった。
(20/10/'04)